知っておくべき医療機関の種類や区分

まず、医療機関は病院とクリニックに大別できます。
病院は20床以上であるのに対しクリニックは無床~19床で、クリニックの方が小規模です。
また、無床クリニックの場合は基本的に外来のみとなります。
診療所や医院とついている医療機関も基本的にクリニックに分類され、違いはほとんどありません。
一方、病院については機能別に分類すると一般病院や特定機能病院、地域医療支援病院が挙げられるでしょう。
一般病院とは、医療法人や公益法人、社会福祉法人などが運営する病院です。
病床が20床以上という規定のほかに決まりはなく、地域に密着していることも珍しくありません。
人員配置は病床区分によって異なり一般病床の場合は医師が16:1、看護師が3:1、薬剤師が70:1となっています。
そして、特定機能病院は高度な医療を提供する病院で、医療技術の開発や評価なども行う400床以上の大病院です。
地域医療支援病院は、医療機器などを一般病院やクリニックなどと共同利用し、かかりつけ医を後方から支援します。
病床数については200床以上の病床を有する、比較的大きな病院です。
特定機能病院や地域医療支援病院を利用する場合には、かかりつけとなるクリニックや一般病院から紹介されて新たに受診するのが基本となります。
いきなりこれらの病院にかかることも可能ですが高い初診料がかかるため、紹介されたうえで受診するのが得策です。
そうした点においても、クリニックや一般病院は患者の健康を日頃から支える大切な役割を担っていると言えるでしょう。